日本の伝統的彫金表現を生かしつつ、ヨーロピアンファインジュエリーの品質の高さを実現したジュエリー、又、和装飾品を現代的な感覚で製作。新しいコンテンポラリーファインジュエリーを提案している。彫金工房(京都)勤務、日本古来の金属工芸品を製作し、竹影堂鎚舞氏に師事。京都の感性を意識する。その後、渡仏し、人間国宝フィリップニコラ主催アトリエグリプティック(ジュエリーのための宝石彫刻)、Cartier(パリ)勤務。現在、フランスに工房を構え、フリーランスとして作家活動しています。
※ジュエラー中谷美穂のストーリーブック
「Miho Nakatani」は、図工が大好きな京都の「女の子」だった。
小さな作品を作るのが特に好きだった。
いつしか自分を表現する手段として「彫刻」を選んだ・・・
京都芸術大学で、彫刻に打ち込む日々に中、
小さいころの記憶が蘇った。
「もっと、小さな作品を造りたい!!!」
八代続く彫金工房で、「小さな」作品を造り始めた。
ある日「魚々子(ななこ)」に出会った。
※【魚々子(ななこ)】
彫金の一技法、七子とも記す。
先端が小さい輪状の刃になった魚々子鏨
(たがね)を用いて金属面に魚の卵のような
小さな円文を連続して一面に打ち込む技法。
一般に地文(じもん)に用い、
魚々子時地という。
彫金工房で、修行の日々。
彫金の手法で「ジュエリー」を創りたい!!!
本当にやりたいことを見つけた「瞬間」だった。
染色作家と「二人展」
キーワードは「着物に似合うジュエリー」
清課堂さんでの開催は、好評を博して終了した。
※【清課堂(せいかどう)】
天保九年(江戸後期)に錫(すず)師として京都に創業のお店。
神社仏閣の荘厳品、宮中の御用品の製作を代々行う
ジュエリーの本場、「パリ」で自分の腕を試したい
アトリエ回りが続く日々・・・
遂に「扉」開かれた。
気づくと「カルティエ」で仕事に打ち込む、
かつての「図工好きの少女」がそこに居た。
フランスの「エレガンス」と日本の「エスプリ(精神)」の融合。
「魅せる」美しさと「侘び・寂び」の趣き
親から子、子から孫へと
年月をかけて刻み込まれた歴史を繋ぐ・・・
そんな作品を「あなた」に贈ります。